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うちら、まだ終わってないし

「私たちはもう、〝夢の国の住人〞なんかじゃない」
歌劇団を退団後、シングルマザーとなっていたアラフィフの元男役・ポロは、舞台のプロデュースを決意する。集めたのは、歌劇団時代に0番を務めたスターではなく、個性光るバイプレイヤーたち。だが素人プロデューサーの前には次々と難題が。
あがきながら懸命に走り続けた彼女たちが、晴れ舞台から見た景色とは――。

『うちら、まだ終わってないし』

#宮津大蔵 著 #祥伝社文庫

読み終えました。元男役 OGが 再び舞台へ上がるまでに 迷いなく真っ直ぐ進んでいく姿に勇気をもらいました。OG達の掛け合いの部分は 特に微笑ましく一気に読みました。       

↑ ありがとうございます
#うちらまだ終わってないし #宝塚 #宝塚歌劇団 #ヅカメン

アラフィフの元宝塚男役のポロが舞台を立ち上げようと奮闘する。集めたのは個性派の元ジェンヌ達。コロナ禍を絡ませて当時の舞台業界の中止騒動の記憶が蘇ってくる。上演するまでに降りかかるトラブルなどを描き、年を経てのファンクラブ代表同士のやり取りや、今どきのネット誹謗なども描かれる。後半はポロのJK娘の一人称語りでテンポよく進む。個性あふれる役者たちが常に前向きで励まされた。「感染拡大防止の観点から」がすでに懐かしい言葉になっていた。

宮津大蔵先生!の最新刊。「ヅカメン! お父ちゃんたちの宝塚」「ワイルドでいこう 疾走する車いす」に続く宝塚周辺物語第3弾です。いや~面白かった!考えさせられた!!泣いた!!!(笑)  

「ワイルドでいこう」(ボ~ン・トゥ・ビ・ワ~イルドですね 笑)は千絵さんを始めとする登場人物が実に男前でした。本書はヅカ引退のアラフィフ数人が、自分たちだけで舞台を立ち上げていく物語です。  当然主人公クラスのポロさん、ロビンさん、ケイコさん達役者陣の言動も男前なのですが、私は脇役?のロビンさんのお母さまや、リラさん、そして最後に登場してくるケイコさんの旦那さん、み~~~んなカッコイイ!泣けた(笑)  

え、どんな風にカッコイイってか?それはね・・・・それはね、読んでのお楽しみです。「ワイルドでいこう」も中学生に薦めましたが、本書も薦めてこよう、2学期になったら。本当に太鼓判の一冊です。